ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

記念撮影

 今日の一句  凧飛ばしラジオゾンデとマウント合戦 浮浪雀

 少しゆっくり行ったら8時半を過ぎて職場着。もっとも今日は振休を入れてるから、勤務上は行かなくてもよい日だ。明日の上映に備えて、プロジェクターの様子を見る。電源はすでに入っていた。次にもう一度試験問題を解いてみる。今回は問題の難度を見るためにざっと解いてみたが、やらなくてはいけないことはミスプリントを探すことだった。もう2カ所回答番号の間違いがあった。いずれも生徒からの指摘である。質問があるか全クラスを見回っていくと、ここ違います、と言う。事実をたんたんと述べる言い方でなんらの感情も読み取れない。本人はそこがまちがいだと確信しているから、自分の解答に支障はない。他に困る者がいるかもしれない、と指摘するのだ。

 全クラス訂正に行くが、みなちらっと聞くだけで、そんなことはわかっていた、という感じだった。質問項目が多く解答に集中しなくてはいけないから、わかりきった訂正などに時間を割く余裕はない。全クラス一回りして持ち場に戻る。試験が終わって試験監督が各クラスの答案をもって図書室に行く。そこが定期テストの本部である。うけとった答案を教務の担当が数える。それが終わるまで試験監督は待っている。その教務担当からこんどは私が答案の入った袋を受け取る。このときもう一度数えて確認することになっている。一クラスずつ袋を開け40枚ほどのA3の紙を数える。

 ところが私の手は湿気がなくすべすべしていて、紙をうまく捉えることができない。老人がなめてページを繰っていることがあるが、その老人が私である。もちろんなめるわけにはいかない。先ほど教務担当が確認してあるからいいじゃないか、と思うがそこを押して自分の役割を遂行する。それがシステムである。7クラス分全部やったが時間がかかった。もう教務担当の人たちはみな自分の持ち場に帰った。あとは世話人が残っているだけである。その世話人に異常ありません、と報告して持ち場に帰ろうとすると呼び止められた。

 M先生から、ぱーこ先生から質問があったらよろしくお願いします、と頼まれています。なにかあったらどうぞ。この世話人はできる人である。それはこの前の飲み会の会話でわかった。そして前回の成績処理ではいくつか難点があり、結構苦労した。その話がいっているのであろう。R,I,がまだ馴れていないでのうまくいかなければよろしくお願いします。と挨拶しておく。

 私が40代の時、職場では無敵だった。複雑な単位申請の中身を熟知していた。年配の先生は私に聞きにきた。私は調子に乗って管理職でもないのに人事委員を買って出た。委員は全職員の選挙で決めた。私は毎回最高点で当選し3年ほど公務調整委員長をやっていた。毎年1月はその調整で明け暮れた。もちろん手当もでない。これは教頭の仕事だがそれを奪っていたのだ。その教頭は40代の初めに管理職試験に受かって出世頭と言われていた。その教頭もその仕事に口出しできないのだった。

 以来30年、立場は逆転した。私は受け取った7つの袋を抱えて不慣れな成績処理を行わなければならないのだ。まずはスキャナでこの全答案をよみこまなければならない。

 

 思いのほか機械相手の作業はうまくいった。ただイレギュラーな答案は機械が読み込まない。実物を見るとちゃんとできている。これを1問1問画面の上で訂正を入れないと行けない。全100問画面とにらめっこしてやって終えた。そして一覧表を見てみると、入力されていない! 登録ボタンを押し忘れたらしい。訂正されたデータはどこにもない。もちろんバックアップの機能はついていない。時間にしたら30分ほどであるが、その間の集中が雲散霧消したと思うともう作業を投げ出したくなった。機械に付き合う必要はないのだ。その1枚を手作業で採点すれば5分で終わる。それを再入力すればいいのではないか。やってみないとわからないが、明日はまた出勤して成績処理を行うことになっている。ならば今日は業務終了!

 40代の時は最後までやっていた。そしていくつかミスを犯してそれをまた訂正して完結するまでねばっていた。ましかしそこまでしなくていいだろう。明日は明日の風が吹く、だ。ここに及んでやっとそういう気分になった。

 帰宅後、メールで来た別の高校のもう一校の答案を採点して成績処理、画像関係の依頼はスキャナで取り込んで調整、そのあとでzoom会議2時間。終わってメシ轟沈、で11時に起きた。昨日は、俺だけレベルアップの件、を一気見してやっと追いついた。今日は何にするか。