今日の一句 ミックジャガーの唇寒しさくらんぼ 浮浪雀
今日は早出の日。6時40分に家を出ると茗荷谷に7時40分に着く。少し早いので、今日は歩いて出勤。
macbookairで原稿を写そうとテストしたら上手くいった。ところが本番ででは映らない。ノートブックのデジタル画面ではワードの文章が写っているのに、プロジェクターが写しているのはディスクトップの画像でワードが消えている。こんな症状は初めて見た。諦めて、板書する。自分の字があまりに適当なので嫌になる。休み時間にipadにエアドロで飛ばして、今度はipadからプロジェクターに画像を入れると今度は写った。
うまくいったと思って説明していると終わったころ、先生それは違います。他の問題です。と指摘される。それなら早く言ってよ。もっとも私は生徒を無視してやっているので、先方もこちらを無視する形になる。これが相補性の原理である。結局準備していたのが上手く使えたのは、3クラスのうちの1クラスだけだった。
今日は小銭がなくて弁当を頼んでいないので、昼食抜きで片付け、木曜日の準備、などやって欠席入力して時間外勤務申請書類など書いているともう2時になっている。帰りはバスに乗って、どんぶり飯屋でミニ肉丼。がっつりミニりました。電車で寝て3時半頃帰宅。だら寝して、昨日作ったテスト問題の解答作り。金曜日の準備もあるが、NHKの映像の世紀ーバタフラィエフェクトでビートルズをやるというので見た。これは昔は20世紀の記録、と称したドキュメンタリ-だった。この前夜中に、第2次世界大戦のドイツーロシア戦を見たばかりだった。
NHKらしく、ルーシーという惑星間探査機を冒頭、最後に持ってきて、前後編だった。赤盤・青盤の構成で、前半はライブをやめるまで、後半は解散・その後だった。前半ではアメリカの公民権運動との結びつき。カシアスクレイとの共演と黒人席を外したライブという人種差別撤廃に大きな力を発揮した働きを強調した作り。後半はソ連内部からの自由を求める運動に大きな影響を与えた、という観点からまとめていた。つまりはビートルズの政治的な意義、といった側面に光を当てていた。ドキュメンタリーだからこれでいいんだが、私がいちばんショックをうけたのは、ビートルズは歴史になっていた、という点である。自分の中には、抱きしめたい、プリーズプリーズミー、シーラブズユー、みな思春期心性としてon timeで生きているのに、それはTV番組では歴史なのだった。
私が工業高校生だった60年前、英語の非常勤講師で上品なおじいさん先生がいた。学校の校門のすぐそばの家の人だった。工業高校生にもわかる副読本、日本昔ばなしの英語版をテキストに使った。おむすびころりん、とかそういうのを英語でやった。みな聞いていなかったが私は結構面白かった。Oni said,のオニ、という発音などなかなか外人ぽくってよかった。それでも先生は時々空を仰いでため息をついていた。先生の努力はまるで効果を有していないようだった。2月ほどで辞めてしまった。そのあとは専任の先生が時間数を増加して担当したようだった。
で、そのおじいちゃん先生の立場に私がなっているのだ。ビートルズが歴史的事実なんだから。