ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

月の朝

 今日の一句  来し方は鷹が三匹30年。 浮浪雀

 昨夜は12時前に寝たので夜中の3時に目覚める。頑張ってもう一度寝て、5時過ぎに起きる。ニュースを見てみたが面白くないので、録画機器を見ると、坂本龍一のあの人に会いたいがあった。メリークリスマス、ミスターロレンスを何度か流す。つまりは視聴者が知っていると思われるものをなぞっているのだ。写真もよく見かけたものを繰り返す。そしてライデーンではなく、テクノポリスを掛ける。この辺に編集者の心意気が現れる。用に思える。10分で坂本龍一を紹介する、というのは無謀な試みだがそつなくまとめる力量も必要。しめに何を持ってくるのか。

 その流れで、西村寛太があったので見ると、周りの人間のインタビューが多く、当人の写真がないのでこういう手法を使っているのか、と思った。そしたら違っていた。これは10分の番組ではなく1時間もののドキュメンタリーだった。半分見て出勤。

 印刷室で1時間目に配るプリントを刷る。時間割を見たらクラス名の記入を間違えていた。試験前最後の授業なので、自習にする。みな静かにやっているので、その様子をみて邪魔をしないのが仕事だと思って我慢した。試験範囲をおしえてくれ、といわれてもはっきりしない。教科書を見ながら思い出して適当なページを言う。それを記録して、次のクラスで言うと、なんだか女子がざわざわする。ざわざわしているときは何か変なことが生じているときだから、何々?と聞いてみると、試験範囲はそれでいいんですか?という。なのでもう一度教科書を確認すると、確かに黒板に書いたのは違っているようだ。中間試験までの範囲が混じっていた。

 しかし内容的につながっているので、中間試験が終わってから扱った教科書の範囲だけがでるわけではない。中間試験の範囲も使わないと答えられない問題がある。具体的に言うと、自律神経までが中間試験で期末試験は内分泌からである。しかし血糖量の調整は内分泌だけで収まる話ではない。当然自律神経の働きがないと恒常性の維持は成立しない。だから試験の範囲は中間試験で扱ったことも入る。そもそも私は問題を作っていないので、どこまで試験範囲にしたかわからない。

 というのが内容であるが、説明するのが面倒になった。そもそも試験範囲を決めてそこからしかでない、という勉強方法でいいのか高校2年生。などと思ったりする。今なら範囲を決めないでどこまでも追求できるじゃないか。と思ったりする。この学校の文化は先生に決めてもらう、という部分が強いように思う。みな当たり前のように提出物を出してくる。先生にノートを見てもらってどうするんだ、と私の昭和頭が吠えている。まあ、見るのが面倒なこともある。でもそれに評価をつけないといけない。それが面倒というか根拠不明。

 1学期は(生徒と学校の文化に)忖度して、問題集の基本問題をやってあればB,発展問題までやれば加点します、といった。がそのうちこれは何も言わないで出てきたものを評価するのが本来の「主体性」の評価じゃないか、と思い直した。だから先生の言わないことをやった人を加点します、と親切に付け加えておいた。自分で考えてノートは出しません、というのも立派に評価出きるじゃないか。なので、出てきたものを見て、また評価を考えよう。最終的にはA、B,C の三段階にまとめてしまうのが、文科省の公式見解である。あほくさ。

 それで3コマ何もしないで時間が過ぎた。我慢して観察しているのは結構苦行。教員はべらべら話している方がずっと楽だ。それは多分、生徒の勉強の邪魔になる。苦行はその後もやってきた。試験前なので、出席と中間までにやった実験の評価をまとめるないといけない。1時間ほど表とにらめっこして転記していたが、クラスを間違え写していることになったので、限界だと思ってやめた。

 帰り焼き魚定食をめざしたが今日は13時に閉まっている。14時までと外には書いてあるのに。中に入って聞いてみると、今日は特別なんだそうだ。すみませんと言われた。中国語のおばちゃんのところに行く気分じゃなかったので、生まれて初めて油そばなる店に入ってみた。つけめんでもない。油まみれのざるラーメンである。酢とラー油をまぜて食べるのが作法らしい。韓国ドラマをみているとジャージャー麺なる焼きそばとラーメンの合いの子みたいな真っ黒な焼きそばみたいなB級グルメが出てくるが、その世界の住民か。大分待たされて来たのを言われたとおり酢とラー油をジャブジャブ掛けて食べると、まあいける。塩分は半分(スープがないから当然だ)と能書きがあるし、小腸から吸収されるコレステロールは全体の2割。メインは肝臓が作っているやつだとのご神託もある。ぺろりとたいらげて、また来るかと思った。

 帰宅後、朝見た西村賢太の続きを見て、ついでにあの人に会いたいの水木しげるをみた。