ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

枇杷(びわ)

軍団

 今日の一句    実の割に種がでかいが枇杷の罪  浮浪雀

 日曜の朝は短歌俳句。香水でまた一騒ぎ転校生 スキップとローファーみたいでいいです。

起きたら、まずお犬様。外に出してご飯あげて、しっこうんち。もう2人とも老犬なので、いぜんほど走り回っていない。ぺろぺろでだけちゅっちゅはなし。おしっこの回数も少ない。うろうろうろつき回っているだけである。30分ほどいて、撤収。今度は自分のご飯である。この暑さで地面があつく、足の短いダックスには散歩は辛い。熱い地面が近いからである。

 日曜スクーリング。出席が目的なので、2コマ飛ばして、地下鉄で帰宅。これが寒い。上着を持ってくるんだった。吉祥寺でお犬様おやつ、QB床屋。そして一蘭。ついにラーメンが980円、小ライス200円の世界に突入。暑くてやけになっている。前に並んでいるのが中国人の家族。店員が注文書を渡して書くように頼んでいる。麺の硬さ、チャーシューのあるなし、スープの濃さ、ニンニクを入れるかどうか、秘伝のたれをどれくらいれるか、など7項目ぐらいある。これを一人一人記入することになっている。ところが中国のお父さんは2枚ほど書いて出した。お母さんと小学校入学前の女の子が3人。全部で5人いる。店員は5枚分書いて欲しいのだが、それを伝えることができない。「人数分書いてください」と日本語で言っている。お父さんは英語ができる。英語で、what?とか言っている。お母さんは日本語が少しできるようで、店員に、何ですか、と聞いても店員は「人数分書いてください」と繰り返すだけで、埒が開かない。お父さんは手がたくiphoneの翻訳ソフトを立ち上げて、店員に向けたら店員は相変わらず『人数分を繰り返してください」とiphoneni向かって繰り返すだけである。翻訳ソフトがうまく機能しない。この店員は状況をまったくつかんでいない。みかねて私が、we need five sheets.と介入したら、ようやっとわかったようだった。each person make each order sheet.you are five persons、so you are needed five sheets! と指差して、1、2、3、4、5と言ったら、納得して5枚書いている。

 この家族は5人並んだ席があくまで待たされている。反対側の席がいくつか空いたので、私が入っていいですか・と店員に聞くと、順番なのでまってください、という。まったくマニュアル頭で状況判断ができないようだ。ここはずいぶんと高いお金を取るが、バイトもそれなりにもらっているんじゃないだろうか。英語がわからないというよりは、相手に用事をつたえることができないのだ。教育が悪い、と言われそうだ。教員稼業の私は反省してみたが、言いつけを守らせる指導がいけないんだと思う。勝手にやられせば、それぞれ工夫すると思う。

 それで思い出したのが、私の行っている進学校。このまえ実験のとき、様子を見ていたら、ある女子が「顕微鏡が壊れていたので別のを使っています」と言ってきた。勝手に判断して勝手に使っているのだ。大変結構である。このクラスで、廊下のロッカーに物をとりに行っていいですか、と初めの頃は聞かれた。2、3人に許可すると、それをみていてあとは言ってこなくなった。この先生は大丈夫と学習しているのだ。高校生ならこうなってほしい。

 去年勤めた中学校では、いつまでたっても「先生教科書忘れました」と言いにきていた。言われても私にはどうすることもできない。友達に見せてもらうなり、なんとか工夫するしかない。中学生ならそれくらいわかりそうなものだ。もっとも、授業中のことはすべて先生の許可を得る、というのが暗黙のルールだからそれに従っているだけなのだろう。そういうルールがあっても妥当な行動を自分で考えて行なえるのがいいのだ。

 暑い中仕事にいったので、疲れて寝た。夜はお犬様あいてに、スキップとローファーを最後まで見た。ちびまるこみたいな作りで思春期女子ものである。真っ当健全路線でなかなかよろしい。もう最終回だった。