ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

つちふる(黄砂がくる)

474↑

今日の一句  ファーストシーンは土降る空を  浮浪雀 

 今週も早く起きる。朝覚えていたことはとくにない。今日から3連発の授業。

 初めのクラスで、「朝起きたら、進学校の先生になっていた」という異世界おじさんのネタを言ったら少しウケた。最初はどう反応していいか、戸惑っていたが、そのうちネタだと気がついたようだ。

 次のクラスでは、「高校あるある、高校の先生は座席表を見て出席を取るので机をベランダに出して、授業を抜けたのをバレないようにする、(といいながら窓の外を見て)あっ、ここはベランダがない、という高校あるある、をTwitterでみたのでみなさんに報告します」と言ったらここでやっとネタだとわかって少しウケた。

 次は異世界おじさんのネタをやった後、「本当は私は交通事故で病院のベッドに寝ているんだ」と異世界のさらに異世界ネタをやったが、これはいじりすぎてウケなかった。実はこの後で私の担当の看護師はモモさんと言って、異世界アニメあるあるの胸の大きい妖精さんの美少女で耳が妖精耳(と黒板に例の尖った耳を書いて)なんだけど、性格が見た目と違って特殊、というネタの前フリなので、そこまでいかないとうけないんだと思う。

 予定していた授業を板書してのこり15分ほどは問題集を自習、というとみなよくやっている。こういう学校では教員は生徒の勉強を邪魔しなければいい。廊下を歩きながら他の先生の授業を盗み見ると、プロジェクターを結構使っている。書くのが面倒な英語の長文とか、古文とかを映している。数学の先生は流石にそれを使わないで板書しているが、その書体が懐かしい予備校書体だった。予備校書体というのは比較的大きめな字で早くかけて見やすい書体で省略があるが意味がよくわかるというやつだ。YouTubeでもみることができる。

 3回同じことを言うと、3回目には忘れたりする。時間は短くなって3回目のクラスは自習の時間が増えた。

 弁当を食べて、勤務時間の振替の書類を書いて、副校長先生に職員番号を教えてもらって(これでやっと入り口のタイムレコーダーに入力できる)帰ろうとしたが、少し予習をしてやろうとノートを開いて書き始めたら寝落ちしていた。

 気がついたら3時近くになっているので、映画に行くのは諦めて、予習を片付けて4時前に撤収。念願の退勤入力をして、ぷらぷら歩いていったら、頃合いの喫茶店があった。チーズケーキとコーヒー、このセットで650円は安いでしょ。文教地帯はバカにできない。こんな気分で喫茶店に入るのは二十年ぶりくらいだ。ともかく異世界だからね。

 そしたらiphoneのバッテリーが切れかかっていた。赤い警告が出ている。これが切れるとスイカが使えないので、電車の乗るとき面倒。セブンイレブンに駆け込んでレンタル充電器といのうのをやるが、うまくいかない。そこへ女子高生の二人組がやってきて、ささとアプリを出して1台持っていった。私がうまくいかなんだけど、わかります?と聞くと親切にも、私のiphoneを手にとってささっと設定してくれる。なんて異世界、親切なんだ、と思って感動していると、画面が消えた。バッテリーが切れたのだ。女子高生はお店の人に言うといいです、と言って去っていった。そこでお店の人に言うと、なんだか小太りのメガネの女子店員が来て、こっちこっちと片言で(きっと外国のひとだと思う)私を店の奥の方へ連れて行き、携帯の充電グッズの商品札を手当たり次第に進める。そして電池式の急速充電池の札とコードの札を取ってレジに戻ろうとする。

 あぶないあぶない、この店員、商品知識がない。それなら家に持っている、私が欲しいのは、電源100Vにつないで充電できるものだ。よくわからない客にともかく売りつけてしまおう、という迫力に満ちている。それはことわって自分で必要なものを選んで、レジに持っていった。外国で生きていくには、このくらい積極的でないといけないんだ、と妙に教訓的な店員だった。異世界だからか。

 それから研修2時間。そとはとっぷりくれて(もう7時半だ)帰宅に着いた。

食事、轟沈で10時半位起きる。やっとこっちの世界に戻ってきた感じだ。