今日の一句 渡り漁夫年々北へまぐろ狩り 浮浪雀
土曜日はbe。今日は上野千鶴子先生。相談者は70代女性。夫の遺品を整理したら日記が出てきた。子どもが思春期の頃に、相談者が職場の若い男と浮気した時の記録である。子供のこと、相談者の両親のことも考えて離婚はしなかった。この記録をどうするかは君に任せる。と書いてあった。自分の感想つけて遺品にするか。子どもに知らせて人生の機微と真実を伝えるか。上野先生、そうとははっきり書いていないけど、子供に言っておしまい、という意見だった。学者にとっては真実が何より飯の種だからね。
巡業公演の講師の準備、それが終わって算数ゼミの入塾テストの準備。といろいろ仕事関係の準備をして、吉祥寺に進軍。中学への算数を買った。形式が大学への数学と全て同じ。学力コンテストの形式まで同じ。これで10代を受験生は過ごすわけだ。合格報告を見ると、桜蔭、筑波大附属中、豊島岡女子学園、渋谷教育学園幕張、浦和明の星、全勝。桜蔭に進みます。などと書いてある。この人の10年後、20年後、30年後、、、60年後でやっと私と同じ年になるわけだ。当然美人で理三に入ってピアニストでショパンコンクールに入選、宇宙飛行士と結婚して、、などという波瀾万丈の人生が待っているような気がする。少女漫画かよ。
ところで、巡業公演のワークにうれしかったことを話しなさい、というのがある。自分でやってみると何も思い浮かばなかった。つらかったことも出てこない。行きたいところはどこですか。ありません。メンバーの人は外国だったり、雪国だったり、桜の名所だったり、いろいろいう。自分はこの歳になるまでパスポートを持ったことがなく、外国に行ったことがない。小学校のとき、オーロラというものがあるそうだ、大人になったら見に行きたいものだ、と思ったことは覚えている。大人も過ぎて老人になってしまったが、行く気になればまだ体は動くので行けないことはない。しかし小学生の時に感じた憧れとパッションは遠くの島のように、あることはわかっているが自分とは関係ないもののようだ。