ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

昼寝

シンポジウム

今日の一句  講演で昼寝そのまま帰りの電車 浮浪雀

 土曜日の朝はbeの悩みのるつぼ。20代女性。職場にサボっている上役がいる。パソコンでゲームしてるみたいだし、退勤時間になるとすぐ帰る。仕事もせずにだらだらしてるだけで、そばにいるだけでイライラする。どうしたいいのか。愚痴でもいう相手を探して忘れなさい、と言いたい回答者。この経験が役に立つ時が来るかもしれない、と慰めていた。私ならそういう上役がコテンパンにやっつけられるドラマをお勧めしたい。しかしそういうものはすぐには出てこない。意外とないのかもしれない(映画のプロデューサーはこの手の上役だろう)。

 午前中は NPO関連の業務。これはまったくのボランティア業務でストレスにいかに対処するかという修行業務である。それでも形がついてくるとある種の達成感というか義務を果たした感があってホッとするところがある。

 午後は巡業講演関係のシンポジウム。時間潰しのつもりで申し込んだ。何の得にもならない。会費も払った。「子どもを学校の学びから『脱落』させないスクールカウンセリング」という表題で、講演の演者は2名、元文部科学大臣の衆議院議員と文科省の生徒指導室長。立法、行政の大物である。弁舌さわやかだが私は六割寝ていた。2名とも美丈夫でかっこいい。シンポジウムは関連分野の大学の先生が3人、私の知人のK氏。表題とはほとんど違う自分の経験談を言っていたと思う。13時から16時の3時間。流石に疲れると司会者は言っていたが、私はほどほどねられた。この会場は初めてだった。

 会の初めにこの分野の大先生の名前を冠した表彰式があった。この大先生はもう亡くなっている。賞をもらう人も故人でそのご家族が賞をもらって挨拶をした。息子さんや奥さんである。こんな表彰は初めてだ。この気の配り方はなんだろう。晩年になってその分野に貢献した人が勲章をもらう、って感じの賞はあるが故人に向けて、その関係者(ご家族)に向けた賞である。

 最近は皆パワポの講演で情報伝達には効率的だが、それをこなしていかないといけないという拘束感がある。同じ会場にいて過去の遺物を見せられてもなあ、と思っていたら早稲田の先生が冒頭挨拶や質問者への回答に当意即妙の発言をしていておもしろかった。K氏も質問に思いつくまま、手慣れたネタを披露していたが縮めすぎて馴染んでいない人に内容が伝わったかは疑わしい。情念は十分伝わったと思うが。

 帰りも電車で寝て、帰宅した妻がタンスを開けて喪服を探していた。先生の奥さんが亡くなった、いきなりで、寝たきりになるよりよかったけどビックリだ。という。89歳。心筋梗塞であっという間に亡くなった。ピンコロリというやつだ。しかし残された先生は大変だろう、犬もこの前亡くなったし。残された先生というのは亡くなった奥さんより10年年下でつまりは姉さん女房だったのだ。この人が妻の小学校時代の担任で、もみじと言ってビンタされたとか、口の中に藁半紙を詰め込まれたとか、昭和の名物先生である。79歳のはずだ。つまりは60年ほど前の付き合いが今だにあるというのだから、良い時代の教え子関係である。この先生の担任のクラスの女子4人がついこの先週の土日も別邸で麻雀三昧していたのだ。そのうちの一人、マーコから電話で連絡があったという。

 葬式は家族葬で行うがまだ先生の奥さんが家にいるというから挨拶に行く、というのだった。私も数年前にこの先生ご夫妻の家に訪問したことがある。私の結婚から40年来の知人ということになる。一緒に行くかどうか、検討したが、やめておくことにした。元教え子のおばさん(私の妻のことね)たちならそれほど気兼ねはないが、その夫(私のことね)に落胆している自分をみせたくないのでないか、と考える。もちろん行く義理もそれほどない。そういう事態で何が起こるか(自分の気持ちも含めて)好奇心はある。しかし2時間以上かかる遠方ということもあり、留守番を選んだ。同じことが私の身に降りかかるかもしれない。10年以内にはそういう事態が起こってもおかしくない。おかしくないどころか必ず起こる。私の妻が亡くなったら、私の知り合い(元生徒筋の人たち)は呼ぶ関係にない。妻の友人と兄弟とその子どもには知らせると思う。家族葬と言っても私の兄弟は兄と姉が来るかもしれない。あとは娘とその夫だが、4人ほどくればいいのではないか、そういう算段を喪主の私がすることになる。初めのことなので気が重い。

 水星の魔女と青春豚野郎はバニーガール先輩の夢を見ないを見た。ガンダムがよくわからないのは、結局浪花節だからだと思う。作画と演出の仕上がりはやはりとても完成度がたかい。ヒロイン、スレッダ・マーキュリーのキャラが悩める優等生って感じで、エヴァやまどかやハルヒと違う。強いて言えば令和のキャラ。バニーガールの方は主人公の豚野郎がまったく豚でなく、こぎれいなイケメンでモテまくっているし妹まで懐いているので、まったく感情移入できない。