ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

落日

行列店

 今日の一句  館内の落日遙か西部劇 浮浪雀

 朝の番組はすでに年末番組になっていて、恒例の三択問題はない。年末番組の宣伝というのが正しく、自局の番組のPRをやっている。これは放送時間の浪費ではないか。だってこの時間のための番組は制作しなくていいのだから。普段TVをあまり見ないので、出てくる人の顔は知っている程度でどんな人だか知らない。ネットニュースで和牛が解散すると騒いでいるが、よくわからない。字面だけ見れば和牛が解散ってどういう事態だ、と思ってしまう。漫才師だという認識すらない。

 年賀状を書かなくてはならない。宛名書きと表の下半分にコメントを入れる。自分の近況報告を書く。人によっては、関連のことを調べたりgoogle mapで家の近所の写真を見たりする。結構時間が潰れるが、こういうことするのはこの時期だけなので楽しい作業である。生成AIの登場で、結果として出てくる情報はすでにAIのものを使う方が楽で確実になってくる。とすれば自分がいかに情報に関わって楽しむか、しかない。自分が楽しむのは自分だけができることだ。

 年賀状の作業はシステム化すると気にしないですぐに終わりが見えてくる。以前はエクセルで住所録を作って、来た人にマークしてそれを頼りに宛名を書いていたが、結局昨年の年賀状を積んで上から1枚取りだし、その賀状の宛名をこれから書く年賀状の山から1枚取りだし記入する。できた賀状は台の下に隠し、来た年賀状で済んだものは元の箱に収める。来た年賀状の箱の上にまだ書いていない年賀状を積んで、そのとなりにこれから書く年賀状を置くと、スペースがはがき2枚分で済む。残すところ10枚程度になった。

 筆者A氏宅での映像視聴忘年会。今日の突き出しはミニちくわのお惣菜にチゲ鍋である。いずれも安い食材でおいしくできている。チゲ鍋は韓国の辛いインスタントラーメンを入れる。豚のバラ肉とえのき、白菜、が入っていて最後にチーズをのせる。するとキムチ味がまろやかになる。これは最後にご飯を入れて卵とじで締めるのがコースだが、今日はしなかった。

 まずは日向坂桜坂の新メンバー4期生歌から始まる。最近の一押しのテレパンもちゃんと用意してあった。次ぐが日本刀で剣術の指南を刀剣乱舞の出演者が受けるという10番勝負もの。居合いの片とか猿叫の乱打とか面白かった。痛快時代劇のダイジェスト版(七之助天下御免・と桃太郎侍)そして本編は時代劇3番勝負。

 初めは若山富三郎の子連れ狼。柳生との確執の初めのエピソードである。ご公儀の体制を維持している者に3つある。表柳生の秩序維持の武力、裏柳生の暗殺隊、そして公儀介錯の拝一刀である。つまりは公認の死刑執行人が拝一刀なのだった。この職務を奪おうと画策して拝一刀を陥れ妻を殺害し一刀を亡き者として企んだ事件から始まる。ここから冥府魔道の道を行くことになるのであった。中村錦之助ではなかったが若山富三郎も貫禄があり見応えがあった。

 次は、市川雷蔵の三題噺最終回、剣鬼。柴田錬三郎原作の時代劇である。主人公は犬と奥方が交わって生まれたとされるはぐれ者で、犬っ子としてバカにされている。これが花を愛で韋駄天の走りに居合いの技まで身につけて、恩人をその剣で殺していくという運命の剣鬼となってゆく。キャラクターの設定がなかなかこっている。初めこの主人公が市川雷蔵だと気がつかなかった。円月殺法の眠狂四郎と顔つきが違う。狂四郎は1982,剣鬼は1965だから無理もない。いまならあり得ない描写も満載で楽しめた。

 最後は勝新の座頭市。映画版は時間が足りなくなるのでTV版の新座頭市。これでも十分楽しめる。めくらの市の所作がなんともいえない。これまた強烈なキャラクターであった。いずれも三隅研次の作となればこれは日本映画黄金時代の作風である。

1230から1830までの年末例会であった。