
今日の一句 金に糸目はつけねえ新米買う 浮浪雀
土曜日はbe。三十代女性。人生において何者にもなっていない。という焦燥感をどうしたら良いか。工学部に入ったが、医者の父親に言われて医学部に入り直した。医学の勉強も好きになって、無事卒業して精神科医になった。高校生の頃から小説家になりたくて、読んだりしていた。そのうち勉強に忙しくなって書くのはやめてしまった。精神科医として働いていても、自分は何者にもなっていないと思う。十万字ほど書いてみたが、投稿していない。回答者は姜尚中先生。医者の生活には文学のネタがころがっているから頑張って書いていってください、とのこと。まあ、贅沢な悩みである。この焦燥感をモチーフに書いてみればいいじゃないか、と思う。純文学か大衆小説か、どっちをやりたいのか。しかし、医者の仕事もちゃんとやれば小説どころじゃない気もするが。
巡業公演のネタは、あれこれ試みた挙げ句、一番つまらない形に収まった。少し寝かせてもう一度読み返して明日メールを出そうと思う。この仕事は単位時間のpeyがよいので、やっているが、精神的負担感と準備に時間がかかり、その上客筋によって効果もはっきりせず、やりがいも感じられない事が多い。これまた贅沢な話であるが、来年はやめてみようかと思っている。もう10年以上やっているが、気持ち的には自然な流れだと思う。始めからそれほど納得感を得られていない仕事だった。その割にはけっこう時間を割いて記録も取り、あれこれ考案して身を入れてやった感じがある。ある種の仕事の義務感から精力を注いだ感じがする。毎回実施報告をすることになっているが、数人の指導的な立場の人以外はその報告も挙げずに、私から見ると適当にこなしている人もけっこう目立つ。まあこれはぐちの類で口にして人にいった事はない。
夕方やっと涼しくなったので、久しぶりに歩いて吉祥寺に行って買い物少々。土曜日の夜なので、人出が多かった。この時期秋祭りがある。それは来週で三鷹吉祥寺と隣り合った商店街が競うように同じ日程で行う。そしてこの秋祭りの頃にいつも秋風が吹いて激しかった夏の終わりの夕暮れになる。今日の空はその予告編のようだった。