
今日の一句 姫様と坊主をめくる歌留多かな 浮浪雀
今日はスクーリング。通信制の年度末追加授業である。出席の足りない生徒のために臨時に行われる。何人くるか不明だったが、9人も出席があった。これで辻褄合わせて単位が取れる生徒がいるだろう。
10時に来いと言われて、何をやるのだか、どんな生徒が来るのかは不明だった。それで何を言われてもいいように、一通り準備していった。半分は使わなかった。出勤するとスタッフが今日の登校予定生徒と何をするか教えてくれた。期末テスト前なので、そのことを念頭に2コマ走って、少し時間超過した。その後レポートとメディア視聴レポートを採点した。
午後も追加で2時間やってくれないか、と言われた。そのつもりでいると。該当生徒の事情でそれは取りやめになった。12時過ぎに終了して撤収、退勤となった。せっかく電車に乗ったので、ついでに映画を見るか、と検索すると日本橋TOHO CINEMAでドクターXをやっている。時間ちょうどいい。思いつきで予定外の行動となるのは結構気分がいい。昼飯の問題だが、コレド室町あたりにはなにかあるだろう。
信号を待つ間に道路に看板があった。ラーメン屋の看板で矢印がしてある。ちょっと覗いてみるかとわたるのをやめてそちらの方向に行くとてんぷら屋があった。日本橋なので、ちゃんとした店かもしれない。はじめての店だが、臆することなく入ると中居さん風の店員がいて、入口で注文を聞いてそこで食券を販売していた。自動販売機ではない。
天丼が1450円。それを注文する。厚い生板のカウンターがあって中に板前さんがいる。ここで注文して揚げたてを食べさせる店だ。私は一番端の席に座った。2席ほど離れて夫婦とその息子らしい3人連れが座っていた。その20代後半と思われる息子が母親に話している。
「あいつはさあ、東大の博士課程を今年卒業でもう教授とかになるんじゃないか。あ、准教授かなにか」「何やっているの?」と母親。「アインシュタインとかそう言いうの。物理関係、
アメリカに留学してた」「そう」「弟は慶応の医学部」なにかアッパーな階級の話をしている。でも息子は大学関係の事情に疎いのかもしれない。いくら東大のドクター出てもすぐに教授の口があるとは思えない。人事は相手のある話なのでポストがあかないといくら経歴実力があってもはいれない。父親はカジュアルな格好で天ぷらをつまみにビールを飲んでいた。
そこをでて映画館に行く。チケットの当日券を購入。現金は使えない販売機だったのでカードを使った。上映は狭い部屋だったが結構混んでいた。混雑表示は△。直前に採点業務をしたので目がよく見えない。途中少し寝た。顔見世興行で、西田が直前に亡くなっていることもあって、役者を見る映画である。終わって席をたって通路を歩いていると(このあとネタバレ)「でもさあ、あの人工心臓を始めからあいつにいれちゃえばいいじゃない」と声がした。後ろを歩いている女性の声だ。私もそう思った。それよりも肝臓と右腕だけじゃなくて、心臓も双子の片割れから移植するのが筋だろう、拒絶反応もないし。脚本は中園ミホだが、面倒な説明を省いたのだろう。でも私のような人間には、無理筋の話だと思える。そこは医者の倫理を歌い上げる感動シーンのはずなのだ。
★3つ。今年はじめの劇場での映画鑑賞はまあそんなところだろう。下高井戸シネマのジョーカーにすればよかったか。しかし経路が遠回りになる。日本橋なら途中下車である。帰りは神田から無料のグリーン車のそれも1階席に乗れた。
帰宅後、仮眠して夕メシはKINOKUNI屋で買った2個400円の支那そば。思っていたのと少し違った。まあふつう。昨年度のこの記録読んだら成績処理で苦労していたので、さっそく成績処理にかかる、途中で連絡が必要な案件があるのを発見した。また業務が増えた。
深夜に入浴しながらNHKのラジオ宅急便を聞く。「顔」という小説の朗読をやっていた。医者モノで、顔がない患者が来てその夫が献身的に看護している、という話である。入浴時間は10分と決めている。朗読は終わらなかった。出てから今度はパソコンのラジコで終わりまできいた。なかなかおもしろかった。作者を検索すると私より2つ年上の精神科医だった。キャリアの途中から小説も書いている。時代小説が多いようだが、医者物も多い。直木賞はもらわなかったが、山本周五郎賞とか受賞歴がすごい。経歴を見ると、東大の仏文を出てTBSに2年勤務してそこから九州大学の医学部に入り精神科医になった。高校は福岡県立明前高校。なかなか拾いものの作品だった。