今日の一句 この夏も線状降水帯跋扈す 浮浪雀
朝の3択はなし。このリングは2年前に購入した冷蔵庫の野菜ボックスのレールを支えているものである。切断して使えなくなった。2年で壊れるとは意外である。早速メーカーのサイトを調べて細かく見たが、埒があかない。想定質問集をよく見たが、このれは載っていなかった。この部品が購入出来ればすぐに直すことができる。サイトで解決しないので、直接電話をかける。
質問者が8人いるので、待って欲しいと言われる。スピーカフォンにして待っていたが六人まで待って嫌になった。取説を見るとまず購入店へいけ、と書いてある。そこで補償書や購入時のレシートを探し出し袋に入れて、外出時についでに立ち寄った。
販売員は暇らしくすぐに対応してくれた。私らもメーカーに聞いてみないとわからない、と言いながらも問い合わせてくれた。少し待った後に、修理扱いになるので修理員を呼んで直してもらうしかありません。私はそれだと5000円以上取られるので、部品だけ欲しいのだが、と訴えると販売員もそうですよね、と言う表情をしたが、彼とてそれ以上できることはない。
お手数かけました、といってその場を立ち去り下りのエスカレーターの方へ行く。すると年頃の女性が私をみつめて、あら(ぱーこ)先生と言うではないか。実名を呼ばれたのに、例によって相手が誰だかわからない。45期のGです。と彼女は実名を言った。それで漠然と思い出したのだが、この人は確か獣医学科に進学したのではなかったか。私が数学を担当して個別の補習までやった。3年浪人してその分野で私学トップの大学に入った。ペットを扱うんじゃなくてアフリカなんかにいる小動物を扱いたい、と言っていた。
私はそこまで思い出したが、はっきりしないので、「確か医者を、、、」と言うと、明日から仕事を移るんです、企業の検査部門に変わります、という。家電店のエスカレータ前で込み入った話もできない。私がでは、と黙礼して立ち去ろうとすると、先生は相変わらずお元気で、、と彼女も目礼して別れた。
私が60歳で最後の担任をして卒業したクラスが42期なので、この人はそれから3年後に卒業した人だ。下の名前が思い出せない。別れ際の笑顔は確かに女子校時代の面影はあったが、12年前の話だ。現在は30歳のはずだ。女子高の担任をして卒業後に同窓会をしてみると、一番驚くのは彼女たちは皆、しっかりと肉付いているということである。それと比べると女子高生は本当にスリムである。今は顔の肌も薄く脂を引いたように滑らかだ。
実はこの42期の同窓会を企画しようかと迷っていたところである。代表の人には年賀状に今年がその時期だからやるつもり、と書いたら、なら声かけて集めますと返事が来た。卒業後15年、それぞれ忙しい最中であろう。この同窓会は秋のバザーのある日曜日に5年ごとに開催していた。だから今までに2回しかやっていない。4回めはもはやこの職場に私はいないだろう。生きているかどうかわからない。やるとすればこれが最後になる多分。最も前回やった時もこれが最後かもしれない、とは思っていた。
そうだ記念に自撮りをすればよかったな、と思いついた。この前巡業公演で江東商業高校に行った時に、一仕事終わって帰ろうとエスカレーター前まで行くと、あらこんなところで何やってるの、と先方から声をかけられた。ほとんど30年ぶりのかっての同僚だった。この人はそっち系の人なので、口調もおねえなら行動も素早く、自撮り自撮りと言って私と肩を並べて写真を撮った。校内でそんなことしてもいいのか、と思ったが来年は定年でもうこの仕事続ける気はない、と言っていた。定年前のおじさんが肩を並べて自撮り記念撮影をするのだ。そういう使い方を私はしていなかった。
そんなことを考えながら待ち合わせの場所に行った。今日は年に一度ほどの例会の日である。kenntarouくんは先に来ていた。今度も先方から声をかけられた。そのまま駅ビルの9階に行き、中村屋のオリーブハウスで1時間半ほど食事と話。彼は中村屋伝統のチキンカレーを頼み、私はデミグラスソースのオムライスを頼んだ。サラダ・ソフトドリンクのセットメニューで1914円だった。それから3階のテールームで1時間ほどお茶して撤収。別れ際に思い出して肩を並べて自撮りした。帰宅8時半前だった。それから轟沈、夜中に起きた。
そうだ大事な事を忘れていた。今日は20年来続いていた習慣をついに辞めた日だ。物事には必ず終わりが来る。問題はそれがどう終わるか、だ。と常々思っていた。記録を調べたら2004年の5月に初めて登録したとあった。今年がちょうど20年めになる。
下高井戸シネマは小さな劇場であるが、選ぶ映画に主張があって映画通なら通いたい映画館である。年会費2500円(シルバー料金)で年間3本みられる招待券と地元商店街の商品券をくれる。そして上映案内を送ってくれる。初めの頃はこの3枚を使い切っていたが、最近は気分的に映画を見る余裕がなく、今年は3枚を使わないままに7月31日の期限最終日を迎えることになった。
数日前まで、Kくんと会う前に何でもいいから、1本みて会員更新をしようと思っていた。ちょうどいい時間帯にやっているのは、君たちはどう生きるか、とゴジラー1でいずれも見たものだった。会員券の番号は4433番でゾロ目が揃って何やら縁起もの風である。昨年は確か2枚使って1枚余ったのだった。もういつまでも未練がましく続けてもしょうがない。みたければいつでもみられるではないか。ここは20年続いていたこの会員を手放すときではないか。
30年以上続いていた映画サイト、cinema scapeもついにみられなくなってしばらく経っている。このサイトも恒例行事のようにみられなくなり、そして復活するを繰り返していたが、ついに終焉を迎えたのかもしれない。個人がやっているサイトなので利用者としては何の権利もない。このデータベースはかなり貴重なものだがネットワーク上のものはいずれも幻のようなものだ。幻のような後期高齢者の私も一区切りではないのか。