ぱーこシティ(令和版)

18年続いて来たぱーこシティは、ついに元の場所に還ることをやめました。

春の灯

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今日の一句  夕暮れに春の灯ともる障子かな 浮浪雀

 夜中に動画を作っていて、朝遅く起きる。なので、ボクらの時代も見ていない。

この冷たい花冷えの雨で桜は散ってしまうのか?

 hekomin氏宅に行って、2年半ぶりの例会を開くことになった。福祉の対象には3種類ある。身体・知能・精神である。それぞれに福祉手帳があり、3等級ランクが決まっている。それぞれ身体の人・知的の人・精神の人、という言い方をすることがある。この言い方には障害という言葉が略されている。この害の字がよろしくない、として碍(さまたげる)の字をあてたり、不問にしようと「障がい」と表したりする。なかなかナーバスなジャンルである。氏は精神の人(2級)なので、身体介助の補助を行政から受けることができない。ところが精神の症状が身体に出る、というややこしい状況にあり(例えば身体表現性障害)、マンションで遭難しているような生活をしている。

 葬式同様、コロナのために介護の人と家族以外は訪問することができなかった。まあ、これもしなかった、ということもできる。病院のような施設の管理下にある場合でなければ、いくらでも抜け道はあるからだ。先日松屋に行ったら、各テーブルにあった消毒用のアルコールボトルが撤去されていた。コロナ仕様はやめたようだ。路線バスの運転席の近くのシートは座れたり座れなかったりする。今日は座れなかった。ここ数日連続して感染者数が一週間前と比較して増えているからかもしれない。街中でマスクをしていない人をたまに見かけるが、ほとんどの人はマスクをしている。そういうこれまたややこしい状況で3月中に例会をすることになった。

 この3月例会であるが、それは私の誕生日のお祝いの例会である。つまり私がhekomin氏にお祝いされるのである。しかし氏が動けないために、私が誕生日のケーキを購入し、昼食としてやよい軒のテイクアウト二人分持って遭難現場であるマンションを訪問したのである。マンションは入り口で訪問を告げて開けてもらう形式のものである。そのインターホンは居間にあるが、かれは自分の部屋のベッドに寝ているので、インターホンのあるところまで行くことできない。それでiphoneで連絡を入れて、開けてもらわないと入れない。

 ベッドの脇に車椅子が置いてある。この椅子に座るまでが難儀なのである。身体表現性障害のために長らくベッド生活をしているうちに足の筋肉が衰退して表現性が抜けて、身体障害で室内でも歩くことができなくなっている。なので入院生活の長いお年寄りと同じように介護が必要なのだが、身体介護の福祉サービスを受けることができない。例えば、こうした人の場合室内に手すりをつける工事に行政から補助がでる。状況は同じでも原因が認定されないので、氏の場合補助は出ないのだ。まあ、そんなことを過去の詳細な経緯を踏まえて訴えていた。

 そこで入り口で開けてもらうようにインターホンで知らせようと思ったら、工事中でシートが貼ってあり自動ドアは開いたままだった。なので素通りで中に入ることができた。現場というところはいつも予想外のことが起きて、なんとか辻褄が合うものなのだ。

 12時半頃訪問して3時すぎにヘルパーさんが来て撤収した。ヘルパーさんの介護はその内容と時間が決まっていて、例えば誕生日のケーキをケーキ屋で購入することができない。贅沢品だからである。スーパー西友やコンビニのケーキなら対応の範囲内らしい。私が持って行ったのはANTENDOUの春のいちごショートケーキ570円なりなので、ヘルパーさんの業務外である。かれの身体表現性では動作におそろしく時間がかかりベッドから起きて食事のテーブルにいくまでに10分はかかる。これをどこまで本人に任せていいのか、専門性の必要な補助になる。なので、普通の身体介護以上に時間がかかり、時間外になることがしばしばである。すると15分すぎるごとに2500円かかるというのである。これまたびっくりだね。

 自分の金と時間を使って、なんらかの満足をうる行為を趣味と呼べば、この例会は私の趣味と呼べる行為である。なんらかの満足をうることができたのか?まあ、この記録(これまた私の趣味であるが)のネタを得たので効果はあったと言える。

 帰宅後メシ轟沈で12時前に起きた。妻は昨日から小学校以来の友人と麻雀業務である。今回は勝ったようだ。1月からの今期のアニメはアタリで、12作品全部面白く、ハズレは一つだけだったという。その前のクール(10月ー12月)は3つしか見るものがなかったから、随分と当たり外れのある業界だ。そのあたりアニメが3月末に次々と最終回を迎えるので毎日悲嘆に暮れていたのだが、麻雀例会で少し復活していた。