鳥雲に

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今日の一句   鳥雲に最後の授業は理科室で  浮浪雀

 日曜日のノルマは特にない。フジテレビの報道2001がいつの間にか、日曜報道、と名前を変えていた。このいつの間にか、という変化はあちこちにある。昨日記録しておくべきだったが、井の頭公園のはじの出口近辺にあった連れ込み旅館の場所が囲われて工事中になっていた。ずっとまえに吉祥寺ホテルがなくなって、南口のラブホは残すところ映画館の裏手だけになった。このなくなったインビな昭和の連れ込み宿のような旅荘は、調べたら和歌水という名前だった。2022年10月3日から解体工事が始まったそうだ。ネットにはいろいろ出ている。好事家がいて、取材してネットにあげてくれるので、大抵のことはわかる。ただ他人の感想なので、いろんな考えの人がいるな、ということがわかるだけで対象の事柄について、妥当な知識が増えることは少ない。これは映画でも同じだ。工事がはじまって半年も気がつかなかった。この坂道を登るのも本当に久しぶりということだった。

 いよいよ放っておいた明日の巡業公演のネタを仕組まなくてはならない。脳検の図形が参考なるかと思ったが、調べてみるとだめだった。ついでに脳トレというのをやってみたが、判定はCランクであまりいいとは思えない。正確さと速さが要求されるテストだった。結局もとの図の一部分を変えて、カードの枚数を2倍にした。

 中学理科の実験で、ワッシャが不足しているので、ホームセンターに行った。100円ショップじゃやはり物足りない。歩いて1時間ほどかけてコーナン。単一電池も必要なので、12個買った。これは完全に市の予算から出すべきものだが、もう間に合わない。完全に趣味の世界になった。趣味とは、自分の時間と金を使って個人的な満足を得る行為である。理科室サイコー。生徒のいない学校は大好き。自分が自由に使っていい空間があるだけで満足。いろいろ試せば半日ゆうに潰れる。最後は若い人の反応も楽しめる。

 午後は、韓流ドラマを観た。イルタ・スキャンダルのサブヒロインの女子高生は、自分を捨てた母親と唐突に一緒に暮らすと決心する。彼女は実の母親の妹に育てられたのだが、そのことを言えなくて叔母をオンマと呼んで偽りの生活を送っていた。それがわかってしまうことが一つの山場で、私の母親は本当は叔母で、夫はいない。だからこれはスキャンダルでなくロマンスだ、とyoutuberの前で公言するのだ。実の母親は日本に逃げたことになっていたが、突然帰国して、彼女が交通事故で入院している病院にやってきて、当然の母親ヅラをするのだ。金に汚く、嫌な女である。これは日本の比喩かと思ってみていると、突然、実の母親だし一緒に暮らすことにした、と宣言する。これまた意味シンではないか。長らく未決着だった、徴用工問題に関する最近のニュースをみているとどっちが喩えだかわからなくなる。

 もともと私は韓流ドラマを異世界物語としてみている。日本人と同じ顔の人が異国語を話すメタバーズの世界の事柄なのだ。これが日本のドラマだと、ありえないだろ!と突っ込んで見る気がしなくなるのだが、異世界なら実写でも許せる感じがする。

 今日は明日に備えて早く寝る予定。